起業時に必要な契約書知識

これから起業するみなさま、いまどのような準備をしていますか?

 

・お金を貯めるため、必死に働いている

・出資者を集めるために日夜奔走している

・競合調査を熱心にしている

・ホームページの作りこみをしている

・起業スクールに通っている

・自己啓発本を読み漁っている

 

私も2003年に起業する前は、ドタバタともがいていました。私の場合、ガンガン売り上げを取っていく、というよりも、性格上どうしても「リスク」に目がいってしまい、法律違反や法律がらみのトラブルをいかにして防ぐかに人よりも重点があったように思えます。

 

 

☆起業時に必要な契約知識

特に起業に関して必要となる契約知識を考えてみました。一人で起業する場合、何人かで集まって起業する場合、形態は様々ですが、以下に列挙してみます。

 

・共同事業の運営に関する契約

・店舗を借りる際の契約

・建築工事の契約

・代理店契約

・外注先との業務委託契約

・従業員、アルバイトとの労働契約

・車両の賃貸借契約、リース契約

・インターネット、サーバ契約

・電話回線の契約

・コピー機等のリース契約

 

これらの契約の中で、一般的には「ほとんど目を通さない契約書」もあれば、「口約束で済ませてしまいがちな契約」もあります。

 

共同事業の運営に関しては、口約束の比率がいかに多いか。当初決めていないことばかりなので、後でトラブルになりやすいのが頷けますね。

 

リース契約については、「単なるレンタル」と勘違いしている場合が多いです。例えば車両に関して5年間のリース契約を交わして、2年経過時に解約したい、と言っても、その後3年分のリース料を一括で支払えと言われるでしょう。そこで業者とトラブルになります。しかしこれは契約書を交わしているので、ほとんどの場合支払い義務が残るでしょう。

 

建物の賃貸借契約は、家主さんによって連帯保証人の取り扱いが違います。株式会社を設立する前にどうしても仮契約しないと物件を押さえられないという事で個人事業主として契約を交わした場合、おそらく連帯保証人は誰か用意していることでしょう。でも株式会社で契約をした場合、代表者が保証人になれば良いことも多く、「誰かにわざわざ連帯保証人になってもらう必要がなかった」ことになることも。

 

外注先との業務委託契約は、そもそもどんな仕事を頼んで、頼まれているのかを書面に反映していなければあまり意味がありません。これが建築工事の契約となると、「何を頼んだのか書面でよくわからない」ではいけません。悪質なリフォーム業者によくある「水回り一式工事」などという文字だけで契約を交わしてしまいます。しっかり契約書の中身を確認して、分からないことがあれば相手方に質問することです。(その前に相見積を取るべきかもしれませんね)

 

契約は、商売の今後を決める重要なポイントであり、起業家はきちんと契約内容を把握していなければなりません。会社が大きくなればだんだん実務レベルは現場にお任せとなるかもしれません。今の時期にしっかり契約を考え、契約書を見る力を養成しておくと、きっと将来役立つと思います。

運営者

小坂 英雄
小坂 英雄 Kosaka Hideo

愛知県行政書士会所属。2003年行政書士開業。契約書だけでなく、利用規約取扱説明書も作成しております。小坂行政書士事務所代表。(有)起業経営研究所代表取締役。その他NPO法人や一般社団法人などの役員を務めています。